平沢・奈良井宿
9月に夏休みを取りまして、下呂温泉に入る!を主たる目的にして、その周りをグルリ一周するコースを設定しました。
前半は大まかに言って中山道を辿る旅です。
そもそも、奈良井宿は中山道で最も栄えた宿場ということで寄るつもりでいたのですが。
その直前にある道の駅・木曽ならかわ。
ここに寄ったのがこの日の行程に大きな影響を与えるとは露ほども思っていませんでした。
(道の駅 ホームページより)
この木曽・ならかわ、「木曽くらしの工芸館」が主催している道の駅らしく、木材で作った工作物の、具体的には木琴を叩いて遊んでいたのですが、途中でいなかったお店の人が入ってきて、どうぞそのまま…とは言われたものの、いつまでも遊んでいてもな〜と思って出ようとしたところ話しかけられて。
くらしの工芸館のこと、地区地区で漆塗りだの、ろくろを使用しての削りだのと特色があるだの。
なかでも、「この先に漆塗りの地区があるので、国道を行かずに県道で行ってください。漆塗りはホコリを嫌うので店舗の扉は閉まっていますが、店頭で明かりが灯っているお店は開店してますので、是非入ってみてください。工房も見せてくれるはずです。」
おおまかにいってこう伝えられました。
もともと下呂温泉に入るのが目的ではある旅ですが、中山道を追うのも目的の1つ。
国道以外も上等だ!の気分です。
くらしの工芸館では、情報料というわけではないですが、漆塗りのカレー皿とスプーンを子供用に購入させていただき。
言われた通りに県道を使って再スタート。
すぐに工房の地帯に入り、雰囲気の良いお店群の中で路駐して写真を撮っていたら、1軒のお店の方が「どうぞ中にお入りください」と。
遠慮なく入らせてもらいました。
店頭に並べられていられる漆器を見て、軽く説明を受けたあと工房も見せてくれました。
工房といっても裏庭にある蔵なのですね。
感じの良い庭を突っ切り蔵に入る、そんな感じのが多いのだそうです。
中ではお2人が作業中でした。
1人は板状のものの磨き。
1人はお椀状のものを、ろくろを使って磨き。
説明を聞くと、通常下地3工程+上塗り4工程の都合7工程あって、そのたびに磨きが入ると。
繊細かつ手間暇すごくかかっていることがわかります。
塗り終えて乾燥させている商品なども見せてもらえました。
その乾燥時も一定の箇所に置いていると乾燥の仕方が変わるので位置を変えるとか。
いやはや本当に手間がかけられています。
経験に裏付けられた見事なものです。
こういうの大好きです。
工房を見終えて店頭に戻って商品を見てみると、それはもうさっきの物を見る目とは違ってます。
1個1個が大切に作られた者たちです。
1個10万単位のものなどもあるのですがびっくりでもなくなります。
というわけで、何か1つでもと欲しくなるのが道理。
今回はカップを頂きました。
実はカレー皿の時からそこは分かっていたのですが、型からプシューとばかりに出てくるものでは無いこの者たち、1個1個形も大きさも微妙に違います。
木目の見え方も違います。
なので、店頭にあるものは全て見て選ぶ必要があります。
カップは赤系と黒系があって、黒系は店頭のものしかありませんでした。
別にそれが気に入らないということではなかったのですが、お店の方の「あと1ヶ月で新しいのが出来る」とのお話を聞き、待って新しいのを送っていただくことにしました。
何か、旅行のあとの余韻を楽しめそうで、返って良かったかなと。
ちなみに赤はこのお店の独自色とか。
凝ってます。
抹茶と手作りの栗の和菓子を頂いてお店をあとにしました。
米粉と栗を使ったお菓子はものすごく美味しかったです。
でもこの時点でもうお昼近く。
その後すぐに奈良井宿。
台風影響の雨を押して街散歩です。
まずは木造の大橋を見ます。
木造なのに立派です。
よく写真に載ってるだけのことはあります。
街に行くのには戻るのですが、そこで見かけたのが五平餅。
この表示見てしまうともうダメです。
「行かない手はないやろ〜♪」になってしまいます。
和菓子頂いたばっかりなのにね・・・(笑)
食べてエネルギー補給が出来たので本格的に歩きます。
それから駅に行き入場券を頂き。
街は1番南側の神社のところまで行きました。
雰囲気の良さをこれでもかと味わい、その後はカフェへ。
小さな門扉を開けて入る、Cafe風花さんへ。
この門扉をくぐってみたかった!
なかも雰囲気の良いカフェでした。
オーダー聞いてからコーヒー豆を挽いてくれてました。
美味しいコーヒーとプチケーキを食べて奈良井宿は終わり。
この日は中津川まで行く予定なのでまだ距離がたくさん残ってます。
もう夕方に差し掛かっているので、頑張って走らなきゃです。
★おまけ
木曽ヒノキを運んでいたらしいです。